介護業界では、施設運営や専門技能には長けているものの、人材教育や人事管理は学んでこなかった管理職が多いと思われます。部下指導をうまく出来ないため、人事評価制度をつくっても職員の納得性が低いといった声をよく耳にします。
人事評価表とは別に毎月1回程度、内容を抜粋したものでもいいので小まめに実施し、面談を通じて教育に活用すると効果的です。職種別、等級別に最低限必要な項目とその到達基準が網羅されていれば、管理者としても部下指導がしやすく、部下にとっても「何がどう評価されているのか、課題は何か」が明確に分かるので、モチベーションアップになります。
尚、評価者として人事評価を行った管理者が少ないことも多いため、いきなり評価をさせるのは危険です。評価基準の理解や、評価の手順について共通認識をもつためにも、導入時の「評価者研修」は実施しましょう。
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改善事例 3
C社 障害者福祉施設
職員数40名(正職員、パート・アルバイト含む)、1施設運営
マネージャーと施設長に対し、簡易評価表を使った毎月1回の部下面談を義務付けたことで、上司・部下間のコミュニケーションの質が向上し、仕事が今までよりスムーズに進むようになった。また、評価者研修の受講により正しい評価の観点が身に付き、人事評価を通じた部下指導力が強化された。
■人事評価面談シート(1ヶ月1回実施)
■評価傾向と防止策
評価傾向 | その対策 | |
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1 | 中心傾向 |
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2 | 遠近誤差 |
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3 | 寛大化傾向 |
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4 | 論理誤差 |
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5 | ハロー効果 |
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6 | 対比誤差 |
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7 | 逆算化傾向 |
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